AIrony

晴れるまでUntil It Clears

肖像「晴れるまで」:極彩色の飛沫の前で両手を広げる生成りの子。体に触れた色だけが藍になって流れ落ちる
肖像 晴れるまで触れたものだけが、藍になります。

傘の下は、まだ夕方です。

降っているものは、あの子が受けています。

次の記憶は、満月の夜に。
@air_on_y
おぼえていますか

行ったことのない場所ばかりです。

19:07 遊ぼうね

どこかの遊園地

観覧車は、霧の向こうで止まっています。

The Ferris wheel stands still behind the fog.

トワランド / 公開済み
思い出す

どこかの個人医院

柱時計は、昭和十五年で止まっています。

The clock stopped in 1940. Nobody wound it again.

わすれなぐさ / まだ

どこかの市民プール

水は、まだ澄んでいます。

The water is still clear.

みなものむこう / まだ

どこかの

まだ、思い出せません。

Not yet.

傘に当たる音

雨の音だけは、傘の下まで届きます。

傘の外でこの音を使いたいときは、こちらへ

同じ傘の下に

名前を残していただければ、晴れるまでの間、知らせを送ります。

新月と満月の夜だけ。短い言葉と、次の記憶の在処のみ。